2024年5月9日〜13日に開催された、金子大悟個展「名の無い領域」のアーカイブ画像をUPします。現在のスタイルでの国内での本格的な個展は初となり、オープンするまでどのようなリアクションがあるのか予想もできませんでした。実際には多くの方に鑑賞していただくことができました。そして、鑑賞してくださった方々が、それぞれの思いを伝えてくれました。その中でも、「感動しました」と伝えてくださる方が数人いらっしゃいました。これまでの仕事においては、そのような言葉をかけられたことはあまり記憶にありません。この言葉は、私が「作品」を作ることの意義を深めてくれるように思います。私は、これらの作品を成立させていくにあたって色彩や部分的な形態においては細部に渡ってコントロールして制作しますが、イメージ自体はなるべくコントロール外に置き描くことにしています。イメージは最終的に作品に滲み出すかのように、抽象的に定着していると言っていいかもしれません。そうであるが故に、鑑賞してくださった方にとって、「これは何かに見える」といった想像の余地が残っているようで、そう言った感覚を遊ばせる空間があるというのは興味深いことかと思います。ある意味では、制作においてイメージが滲み出し定着する過程の追体験、もしくは別の可能性とも言えるのではないかと思います。先ほど「イメージ自体はなるべくコントロール外に置き描く」と書きましたが、制作にあたって重要視していることがいくつかあります。それは、「空間」と「存在」です。色彩が空間を生み、在るという感覚をその内部にもたらす。それが成立した時が作品の完成です。今回の展示で分かったことは、そこに鑑賞者が加わることで、制作とは別の生成が起こるという事です。これはまさしく「コントロール外」の出来事で、ここに「イメージ自体はなるべくコントロール外に置き描く」ことの意義が見つかったような気がしています。8月と11月に次の展示を予定しておりますので今後ともよろしくお願いいたします。最後に、今回の展示に協力してくれた家族と、片付けまで手伝ってくださったギャラリー同潤会の高橋さん、スタッフの方に感謝いたします。金子大悟 個展「名の無い領域」(終了)日時:2024年5月9日(木)〜13日(月) 11:00~20:00 (最終日は17:00)場所:ギャラリー同潤会〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 同潤館 2階